一年間の感謝の気持ちを込めて贈ろう
この一年間、お世話になった方に感謝の気持ちと、今後もよろしくお願いしますという気持ちを込めて贈るのがお歳暮です。一年間の締めくくりであるため、お中元よりもお歳暮のほうが重視され、品物の値段はやや高めのものを選ぶのが一般的です。また、どちらか一方を贈るなら、お歳暮のほうをおすすめします。
お歳暮を贈る時期
お歳暮を贈る時期は、関東地方では12月初旬〜31日ごろ、関西地方では13日〜31日ごろが多いようですが、現在では地方にかかわらず前倒し傾向が強まり、11月末ごろに贈るケースも増えてきました。
何かと忙しくなる年末を避けて早めに贈るのも相手への心遣いになりますが、生鮮食品などのお正月用品の場合は、年末ぎりぎりに贈っても差し支えありません。
お歳暮を贈る相手
お歳暮は、この一年間お世話になった方や、日頃から親しくしている方に贈りますが、贈らなくてはいけないという決まりは特にありません。
親や親戚(結婚している場合はお互いの実家の両親)、仲人、兄弟姉妹、親しい友人、知人などに贈りますが、上司や取引先、顧客、お稽古事の先生などに贈ることもあります。
お歳暮の予算・相場
お歳暮の予算は、お中元と同じく3,000円から5,000円が最も多くなっていますが、特にお世話になっている方や親しい方には、5,000円から10,000円の品物を贈ることもあるようです。
また、一般にお中元よりはお歳暮のほうが若干高額な品物を選ぶ人が多いようです。
お歳暮ののしと表書き
お歳暮ののしは、お中元の場合と同じく持参して手渡しする場合は、包装紙の上からつける「外のし」、宅配便などで送る場合は品物の箱に直接のしをつけ、その上から包装紙で包む「内のし」という場合が多いようです。
また、近年は簡易のしと呼ばれる「短冊タイプののし」も、多く使われるようになりました。この場合は、贈答品の正面右上につけます。
水引は、紅白の花結び(蝶結び)が一般的ですが、魚や肉等のナマモノにはつけません。また、自分や相手が喪中時は熨斗や水引を使わず、無地の掛け紙や白短冊を使用します。
表書きは、水引の上段に「お歳暮」「御歳暮」などと書き、下段に贈り主の名前を書き入れます。
お歳暮の選び方とおすすめ商品
お歳暮は、送り先の家族構成や好み、ライフスタイルなどを考慮した上で選びます。肉類やハムの詰め合わせが定番ですが、子供の数が多かったり、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に住んでいるなら、家族全員で食べられる鍋物セットや蟹、スイーツ、果物などがおすすめです。
お酒が好きなご主人がいる家庭なら、日本酒や焼酎、ビール、ワインなどが喜ばれます。また、お正月間近なので、新巻鮭や数の子、昆布など、お正月料理に使う食材もおすすめです。
そのほか、全国各地の名産品、調味料セット、コーヒー・紅茶のセット、入浴剤、鉢植えの花なども人気があります
相手の好みがわかりにくい場合は、商品券やギフトカード、カタログギフトなどがおすすめです。